NRRW雑記

あれが面白かったとか、これが美味かったとか、楽しかったとか嬉しかったとかそういうの残ってるといいかなって思ったので書きなぐってます

金を出すので劇場版 Fate/stay night HFを見てくれ

なんか書くためにアプリを立ち上げたりするとたまに見てくれてる人がいる?ようなので?今ホットな話題について話したくなる。

 

Fate/stay night」、知らない人のためにざっくりと説明すると今巷で話題のソーシャルゲームFate/Grand Order」もその一部となるTYPE-MOONのコンテンツ「Fateシリーズ」の第1作。

 

ここから次のまでFate知ってる人は飛ばしていいよ。

 

Fateをよく知らない人もなんとなく見たことがあるんじゃないかというFateの顔、セイバー

f:id:narrow_m:20190115220852j:image

2014年にメインヒロインのルートのアニメが放送された遠坂凛

f:id:narrow_m:20190115221318j:image

そして、今回劇場アニメとして上映中のルートでのメインヒロイン間桐桜

f:id:narrow_m:20190115221438j:image

この3人をヒロインとし、主人公の衛宮士郎は自身の住む町、冬木で行われる魔術師同士の7対でのバトルロワイヤルに巻き込まれこの戦いを終わらせるために立ち上がる。

f:id:narrow_m:20190116024043j:image

というがまぁだいたいのイントロ。

魔術師はサーヴァントと呼ばれる英霊を召喚しペアになる。

最後まで生き残ったペアの勝利、勝者には万能の願望器である聖杯を手に入れる。

どういうバトルなのかはなんとなくわかってくれたと思うし、まぁ聞いたことのある人ならこれもわかると思うけれどFateシリーズで度々出てくるワード「聖杯戦争」とはこの基本ルールから派生したもの、何でも願いが叶う聖杯を巡ったバトルというわけなんですね。

まぁその辺の細かい設定は本編見るならwiki読むなりしてもらって、ここでは総括としてこれだけ覚えておけばいいというのをいくつかあげておこう。

 

  1. Fateシリーズとは何でも願いが叶う聖杯をかけたバトル = 聖杯戦争が舞台になる
  2. マスター(聖杯戦争の参加者)はサーヴァント(マスターが召喚した使い魔、強大な力を持つが魔術師と契約していないと本気を出せない)と共に聖杯戦争に参加し勝ち残った1組だけが聖杯を手にする
  3. マスターは体のどこかに令呪という赤い印を持つ
  4. サーヴァントは英霊の武器や逸話を元に主に7つのクラスにわけられる(剣を持っているならセイバー、弓を持っているならアーチャーとかそのレベルで考えていいです)

はい、これらのことからわかることではあるんですけど、まず最初のヒロインセイバーは剣を持つサーヴァントなのでセイバーなのです、聖杯戦争に参加している魔術師というのは何かしら事情があって聖杯を手にして願いを叶えたい連中なわけです。

そして、自分のことが第一すぎる魔術師たちは冬木の被害をちゃんと考えず破壊や死傷者を出します。

主人公の衛宮士郎くんは何を隠そう前回の聖杯戦争の余波による被災孤児なのです。

自分の町でそんなことが行われていて、またあの災害を起こすかもしれないなんて知った士郎は聖杯戦争を穏やかに収めたいわけです。

 

そろそろこれ読んでてニヤついてる人います?

そうでしょうね、自分でもよくこんな上っ面情報だけ並べて正気保ってんなと思ってるんですけどその辺、もうFateを結構知ってる人の深みにはまだ早い。何事も基礎から、わかる?

 

で、なんでこんなのが一大ムーブメントになり得たのかっていうのは、有り体に言ってしまえばちょっと小難しいのが好きなオタクが好きな要素山盛りなんですね。

まず細かい設定。サーヴァントはそのステータスやスキルのランクなど細かくデータが用意されてます。わかりやすく言うとポケモン図鑑ですね。ああいう物語上そこまで重要じゃない情報とか書いてあるの眺めるの好きな人はたまらないでしょう。

次に物語性。話を進めていくにつれ一般常識では考えられない異常行動がだんだんとそのキャラクターは何故そういう風に考えるのか?そんな行動をとるのか?などキャラクターの深掘りがしっかりされるのに加えて、エンディングを迎えるにあたりそのキャラクターが目指す方向性での最高の舞台を見せてくれるので非常に盛り上がる。

細かくあげればもっとあるけれど、最後に言い回し。ゲームである以上ビジュアル的な演出は当然あるけれど、やはり読み物である以上は何よりもそのあたりのセンスがいいと楽しい。

ふとした一言にキャラクター性が宿っているというか、頭に残る言葉が多い。

 

ここまで読んでちょっとFate気になってきたなぁという人にいくつかおススメがあるのでそれについても列挙していきますね。

Fate/stay nightには3人のヒロインがいるという話はさっきしたんですけど、それらがメインのヒロインとして扱われるルートに大きく分かれているんです。

Fate(セイバールート)

一番ベーシックなFate/stay night

いわゆるボーイミーツガール。

聖杯戦争を終わらせるためセイバーと力を合わせて衛宮士郎が戦いに挑んでいく。

いや全部そうなんだけど、この話以外は趣旨がちょっとズレていくんです。

この話はあくまで士郎とセイバーが他のマスターやそいつのサーヴァントと戦ったり同盟を結んだりして進んでいくなかで聖杯戦争の終わりを目指すっていうので、まぁベーシックであるがゆえに他のルートほど尖ってないわけです。

このセイバールートはFateの基礎として一度アニメ化(内容は多少他のルートのものを混じってると聞いている)されている他、現在スマートフォン向けアプリで無料配信中です。

f:id:narrow_m:20190116233045j:imagef:id:narrow_m:20190116233049j:image

iPhoneでもAndroidでもダウンロード可

「ステイナイト」で検索しよう

 

Unlimited Blade Works(凛ルート)

衛宮士郎という存在が抱える歪さをメインテーマにこれまでとこれからを見ていく。

このルートでも衛宮士郎聖杯戦争を終わらせるために行動しますが、それ以上に自身の内面に抱えた問題との決着をつける話になります。

衛宮士郎は前の聖杯戦争での被災者という話はしたんですけれど、彼はその時助けられたことを発端に誰かを助ける存在に憧れを、そして生き残ってしまった自分は人の役に立たなければならないという強迫観念を抱き続けています。

この二つが士郎の始まりにある以上彼は自分のことを蔑ろにしてでも他人を助ける場面が非常に多い。

人間として欠けている彼はその事実を突きつけられ打ちのめされた先でどのような結論を出せるのか?という話なわけです。

こちらも過去に劇場アニメが作られていますが、2014年にufotable製作でテレビアニメとして再び製作されました。

おススメは2014年の方です。ぼくはBlu-ray買いましたよ。

f:id:narrow_m:20190117001740j:image

まぁ絵が綺麗。

もう一つおススメする理由があるんだけどそれは後述します。

 

Heaven's Feel(桜ルート)

衛宮士郎の理想と歪み、その一つの解答を出す。

はい。やっとタイトルのところまできましたね。

このルートは他のルートとは全くの別物です。

他のルートは快活、とまでは言えないながらもそれなりにわかりやすく、バトル要素が多く、まぁ言ってしまえば少年漫画的だったのに対しこのルートは淫靡にして閉塞的、ドロドロの感情がこれでもかと溢れ出します。

そんなHFが!!!!なんと!!!!2019年1月現在第2章のlost butterflyが上映中!!!!!!

え?俺はここにたどり着くまで3000文字かかるの?

ひとまずここでも劇場版Fate/stay night HFを今からでも楽しむために必要最低限のことをまとめておくので参考になさってください。

①おおまかにキャラと設定を予習しておこう

ルート分岐系のゲームでよくある途中まではだいたい同じっていう部分、つまり物語の基本設定をこの映画まぁやらないんですね。

具体的に言うと「物語の始まりから重要な分岐点までは2014年にうちufotableで作ったUBWでやったのでそこの映像をオープニングとしてダイジェストで流しておく。詳しくはそっちを見直してね」という。

はい、そこで最低限Fate/stay night UBWの3話ぐらいまでを見ておくのが必須条件になるわけです。できればUBWを全部見ておくのが望ましい。

この映画はFateの設定を知っている前提で話が進んでいくので説明らしい説明は全くしてくれません、そういう説明シーンは説明が終わったあとからの展開で始まることすらあります。

 

②キャラクターの心理描写に注目しよう

今回のルートでは特に間桐家の人々にフォーカスが大きく当たります。

まず、ヒロインの間桐桜

この映画は桜との出会いから始まります。桜と過ごす日々がいかにして日常になっていったか、お互い徐々に親しくなっていったか、支えになっていったかが懇切丁寧に描かれます。

表情や仕草、その他演出からその時桜が何を思っているのか?を知っている人はよく表現してんなぁ〜と楽しみ、知らない人はまたそれを読み解く楽しみがあります。

第1章では特に士郎から見える桜なので、桜の内面についてはあまり露骨には出てきません。

表情、行動、仕草を見てこの可愛い後輩が何を思っているのかどう感じているのか存分に頭の中で考えてください。

 

次に、ライバルにすらなれない間桐慎二

彼はとても優秀なのですが魔術に関する才能だけは全くありません。

大抵のことは人並み以上にできるのに、一番やりたいことはできない彼はそれに劣等感を抱き、また魔術師の家系であるのに才能がないことから家族から見放され続けている生活に荒んでいます。

そんな彼にとって士郎とは?桜とは?どのような存在なのか。

これがわかるかどうかで彼の登場シーンの面白さがまっっったく変わります。

なので慎二についてはHFを見る前にちょっと調べておいた方がいいかもしれません。

 

そして衛宮士郎

彼はこのルートでは他のルートと全く異なる選択をすることになります。

そこに至るまでの心理について、そこをめちゃくちゃ丁寧に描いてくれているのでここも他のルートとは何がどう違うのかをある程度知っていないと話の根底を理解しづらいでしょう。

ひとつだけ、ヒントを言うなら原作者奈須きのこ曰く衛宮士郎とは「人間に憧れてるロボットみたいなやつ」で、桜は「士郎を人間に戻せる唯一のヒロイン」です。

このあたりが何故唯一なのか?など考えて見ると楽しいでしょう。

 

③何やってるのか全くわからなかったシーンはあとで誰かに聞こう

長い原作を映画3本にするため、やった人にはわかる程度の演出にすることでテンポをよくしています。

そのため、あれはどういう意味だったのかとか、あそこであのキャラが考えていることってこういうことなのか、とかいっぱい疑問が出ると思います。

そして、このHFを見たFateオタクはこの映画について語りたくてしょうがないはずです(俺)。

よほどの人じゃなければ素直に答えてくれるはずです。

知人にそんな人いないよという人はツイッターの銀月マダオさん(@silver_moon_M )など非常に詳しい人もいますのでそちらの質問箱などに投稿してみてください。

快く答えてくださると思います。

 

はい、こんな感じでFate/stay night HFを見にいってください。

いやもう親しい人には金払っていいので見に行って欲しいです。

今特に関わりのない人もこれを機に関わっていって、俺は来年の春に公開するHF 3章 spring songを見たあとオフ会的に花見がしたいなって🌸思ってるわけです。

約束された勝利の映画、みんなと楽しみてぇよなぁ!!!!

 

後日ネタバレだらけの感想も投稿します。

本当は3章終わってからにしようと思ったんだけどあんなの見せられたら我慢できねぇ…