Fate/EXTRA CCCと自分
奈須きのこの文章は麻薬だ。
俺は小学生の頃「ブレイブストーリー」という映画(2006年夏)を見てその原作小説を読んだ(宮部みゆき 上中下だったので2006年に角川文庫から出たもののようだ)。
正直、小学生には少し重い内容だったけれど、引き込まれた。
文字が伝えてくる世界というものの虜になってしまった。
初めて奈須きのこの文章と出会ったのはFate/EXTRA(2010年発売 買ったのは廉価版だったのでやったのは2013年)。
それまでゲームって言えばアクションもの、読書っていえば静かなものでFate/EXTRAというゲームはその両方を壊してきた。
ただでさえその破壊力なのに、内容はどこをとっても俺好み。
世界観も、設定も、キャラも、セリフも。
1月に買って3月にはキャスター、アーチャー、セイバー全てクリアしてた。
3人をクリアした時点での総ゲーム時間は124時間56分。
お前、期末試験勉強ちゃんとやったのか?
そして、大学受験を控えた同年3月末にFate/EXTRA CCCが発売された。
やっと本題に入った。長い。
セーブデータが残っていたので見てみたら初クリア、当然キャスターだけど、ひと月まるまる使って64時間57分。
笑ってしまう。受験生だろお前。
次がアーチャーで40時間弱、クリアしたのは6月。
その後流石に自重して再び始めたのが受験後の翌年3月、熊本で試験が終わったその日にホテルベッドで起動したのを覚えている。
受験勉強は途中から楽しくなってきたところもあったし、その当時すごく前向きな主人公がいるアニメがやってたのでそれに助けられたりもしたけど、俺にとっての帰りたい場所だったのかもしれないなと振り返って思う。
帰りたい作品って大事なんだ。
何かを確かめたり、取り戻したり、見つけたり、人と触れ合うのとはまた違う大切さがある。
ここまではFate/EXTRA CCCと自分がどう関わってきたかだ。
次にするのは、俺がその何をいいと思って、確かめたり、取り戻したり、見つけたりしたかの話になる。